書いて、配る!それが新聞!!
新アイテムの紹介です。これはすぐつくプロジェクトより生まれました「三枚複写の新聞パッド」です。
ノーカーボン紙(感圧紙)タイプの3枚複写の仕様で、中紙に新聞のような罫線が印刷されています。
1枚目の上用紙です。生産現場では「トップ」と呼ばれます。この紙に、先が硬い筆記具(ボールペンや鉛筆、シャープペン)で書きます。
2枚目の中用紙です。「ミドル」と呼ばれます。1枚目に書いた筆跡が青く発色します。
3枚目の下用紙です。「ボトム」です。こちらにも1枚目に書いた筆跡が青く発色しますが、2枚目の中用紙に比べると、筆圧がダイレクトではないため(中用紙を挟んでいるため)少し発色が弱くなります。
この1枚目の上用紙、2枚目の中用紙、3枚目の下用紙を1セットとして使用します。ご使用の際には、必ず3枚目下用紙の下に、下敷き用厚紙(※)をセットします。これをせずに使用すると、筆圧が届く範囲全てに発色してしまいますので、必ず、必ず下敷き用厚紙を3枚目下用紙(罫線色は緑)の下に敷いてから書いてください。大切なことなので2回言いました。
※下敷き用厚紙は表紙をめくって最初に製本されています。ミシン目で折ってから切り離してください。
これは鉛筆で書いた見本です。ノーカーボン紙は、カーボン紙を挿入せずとも複写できる特殊な紙で、主に請求書など伝票や領収証に使用されています。色素が入った微細なカプセルと顕色剤が紙に塗布されており、用紙を重ね、書いた圧力でカプセルが割れ、中の発色剤が下の顕色剤と反応して複写されます。
青く発色した部分は消しゴムでは消せませんし、筆記したら複写されるので、ぶっつけ本番、一発書きです。ファイトぉ!
また、新聞罫の枠外でも全面どこでも複写されます。
1枚⽬は⾃分⽤に、2枚目・3枚⽬は学校への提出や、家族や友⼈に配るもよし、遠くに暮らすおじいちゃんおばあちゃんに送るのもきっと喜ばれることでしょう!あとは、掲示板にこっそり貼ってみるなど・・・複写され、配れる楽しさは複写簿ならではです。
また、ミシン⽬で切り取るとA4サイズになり、A4ポケットファイルや、 2⽳を開けてA4横(A4-E)フラットファイルに収納できます。全ての中紙にはさりげなくセンターマークがあり、2穴パンチで穴開けの際に便利です。
小学校は「フラットファイル」のご使用が多いでしょうか。こちらは コクヨのフラットファイルV樹脂製とじ具A4横 15mmとじ 青(品番:フ-V15B)に綴じてみた様子です。サイズはピッタリですね。
複写伝票がもっと身近な文具にならないか
コクヨの紙製品工場、コクヨ工業滋賀は「ノートの生産数日本一!」とか声を大にして言うてますが、ノートだけではありません。これまで日本の経済、会計の現場で活躍してきた伝票だって毎日これでもかってぐらい生産しています。いくら電子が普及しているとは言え、まだまだ複写伝票は現役なんです。
複数枚に渡って構成される複写伝票はそれぞれに1冊の中でも罫内容も違えば、場合によっては印刷色も異なり、さらにはサイズはてのひらほどの小さいものからA4サイズと大きいものまで多岐に渡ります。そんな他品種の複写伝票を生産するマシンが、これです。けっこういかついです。
その⾃社の強みを活かして会社を盛り上げたいと考えた従業員が、この複写簿の機械で何か⾯⽩いものを作りたいという気持ちから思いついたアイデアが「三枚複写の新聞パッド」です。ペーパーレス化で需要が減りつつある伝票ですが、その複写できるおもしろさを、もっと文具として楽しめるもの・・・
で生まれました。
品 名:三枚複写の新聞パッド
サイズ:A4(210×303mm)
枚 数:3枚複写40組
罫 線:新聞罫線
中 紙:ノーカーボン紙
加 工:マイクロミシン
がっつり40組なので、厚みも重さもあります。手元にあったキャンパスノート(セミB5・30枚)と比較してみると、ノート2冊分の厚みは優にあります。重さは電子計測でノート1冊が121.5gのところ、新聞パッドは412.8gと出ました・・・ノート3冊分以上の重さがあるぜ。
ハイ、ということで持ち歩きされますと肩凝りになりますので、ご自宅などで置き文具がオススメです!でもこのボリューミーな1冊をご覧いただいたら、そりゃもうジャンジャン湯水のように使ってやる!と、あふれる思い・アイディアを書きまくっていただいても結構です。
課外授業の新聞づくりだけでなく、 暮らしの⽇記や、旅⾏の思い出、本や映画の感想もいいですね。植物の観察記録、手紙、食レポにも書けそうだな。事件簿、果たし状、黒歴史もこっそり書いちゃおうかしら。どんな新聞ができるのか、楽しみです。
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