ヨシを活用したブランド「ReEDEN(リエデン)」に、琵琶湖をもっと面白く、琵琶湖をもっと身近にをコンセプトにした「びわこ文具」シリーズがあります。その中で、ReEDEN10周年記念製品の第3弾として登場したのが、「びわコースター」です。
びわコースターは、季節や時間で色づき表情を変える琵琶湖を3柄のデザインで表現した、厚手の円形カードです。琵琶湖・淀川水系の風合いのあるヨシ紙をコースター原紙と合紙し、活版印刷を施しています。ヨシ紙の柔らかさと、活版印刷の特徴である絵柄の凹凸を感じる、手触りも楽しめる一品です。そんな「びわコースター」はどのようにして生まれたのか、今日は開発のひきだしを開けてみたいと思います。

びわこの表情とは?

「白って200色あんねん」との名言に感銘を受けた記憶は新しいですが、自分がこうと思い込んでいることって結構ありますよね。例えば、「琵琶湖って何色?」と質問すると大多数の人は「青」「水色」と答える気がします。そりゃね、水の色ですから。イメージど真ん中で、何も間違いではないですよね。びわこ文具のロゴでも、水色を基調にしていますし、シンボリックカラーです。

でも、これを滋賀県民・琵琶湖にゆかりのある人に聞くとちょっと違う答えをくれる人も出てきます。
例えば、「…(ためてから)青。水色じゃなくて青」「ブルーグリーン(緑がかった青)かな」とか、「北と南でもけっこう違う気がする…」などなど、一考してくれるわけです。
それは、実際の琵琶湖を目にしているからだと思うのです。つまり、想像の琵琶湖、代表的なイメージづけられた琵琶湖だけではなくて、その人が実際に見た風景や体験・記憶として残る琵琶湖は、200色を超えて人の数だけ存在するということ…!
琵琶湖は、実に多彩な表情を見せてくれます。

例えば、

四季折々の景観の中で。

人々の営みの中で。

ほのかに明らむ夜明け。

爽やかに朝靄が晴れる朝。

日差しが降り注ぎ光が弾ける昼。

郷愁を誘う夕暮れ。

静かに時がつもり色を濃くする夜。

そしてまた明日へと経過する時間の中で。

それぞれがもたらす変化が、微細にそしてがらりと琵琶湖の表情を変えていくのです。
見る場所・人・時間・によって何百通りにも、美しさが変化することを、ぜひ知ってもらいたい。また、その琵琶湖の色や景色に、投影する私たちの願いも。びわコースターは、その内のほんの一部のシーンを抜粋してデザインしています。

【淡水(たんすい)】

湖国・マザーレイク。青く澄んだ空と湖。ふるさと近江を想う清く美しい心。
ReEDENが目指す、ヨシで浄化された美しい水・空気・土、すなわち楽園をイメージ。

【薄紅(うすべに)】

桜吹雪や、湖面に落ちる花弁が琵琶湖を薄紅に染める様。夕日に照らされ、きらめく波紋。
琵琶湖で生まれる恋。ほんのり紅に色づく頰。繋がる生命。隠れテーマとして、「no more 赤潮」。

【黄金(こがね)】

こちらも、捨てがたい夕日に照らされゴールドに輝く湖面。
湖上を結ぶ人々の営みの道。先人から受け継いだ伝統の継承や、これから切り開いていく輝かしい未来。明日への希望。夕暮れ時、まるでオーロラのように見える空と湖のグラデーション。

その他にも、息を飲む美しさ。言葉だけでは表現しがたい色…などなど。

「いや、待て待て!想い込めすぎ!色に反映できてないから!」と思ったでしょ。そうなんです。3色になんて絞れないんですよ。ほんとは、まだまだ素敵な色合いがたくさんあって、それは複数の色が混じり合う複雑で繊細な景観だったりして…やはり実物を見にきていただくのが一番ですね。ぜひ、滋賀に来てご自身の選ぶ「ベスト オブ 琵琶湖」を発見してみてください!

この調子なので、こだわりの色名を決めるのにも困窮を極めました。当初は「淡いブルー」「桃色」「ゴールド」と識別用みたいな名前で走っていましたが、「なんか違う…。ReEDENらしくないよな」と、思い立った営業グループのメンバーが声をかけてくれて、急遽案出しがスタート。(机の島が近いのと少人数なので、すぐにプチ相談会が始められるんです)
ReEDEN・びわこ文具は製品に込めたコンセプトを品名に表すという基本に立ち返り、製品への印象や思い入れが少しでも伝わるようにと名づけました。

洒落で終わらせない

びわコースターは、びわこ文具シリーズとして「琵琶湖」をテーマに企画しました。「琵琶湖」と「コースター」を合体させて、「びわコースター」と語呂も良く。まさしくダジャレなネーミングなのですが、「文具」・「コースター」と冠するからには、品質にもこだわりが。食卓・インテリアにも活用いただけるよう、コースターとして吸水性を兼ね備えた専用の原紙と合紙しました。もちろん紙ですので、完全防水とは参りません。濡れた際に擦れたり長時間放置すると色移りや表面が摩擦でモロモロになってしまいます。やさしく水気を抑えるように拭きとり乾燥させてください。

また、表面のヨシ紙は和紙らしい手触りを楽しめるようあえてざらっとした面を表にしています。
もちろん、メッセージを書き込む際の筆記性は損ないません。裏面のコースター原紙は、クッション性があり、もし鉛筆で引っかかりを感じるお客様は、ペンでのご記入をお勧めいたします。

びわコースターのお楽しみレシピ

びわコースターの丸いアウトラインを滋賀県の県境としてゆる〜く見立てれば、訪れた場所やお店・自宅などがよりマッピングしやすいと思います。裏面に小粋なメッセージを忍ばせて、Especially for you.

また、3枚とも絵柄が違うのでお料理を待つ間も話のタネになったり、絵柄を活かしてゲームに使ったり、プレゼントにも♪その他、吊り下げてクリスマスの個性的なオーナメントにしても楽しそうです。琵琶湖への愛着が増すこと間違いなし!

琵琶湖を想う「びわ活」

最後に、
もし本当に琵琶湖に表情があって、私たちが琵琶湖を想って行動できた時、そっと微笑んでくれたら、もっと琵琶湖に優しくなれる気がします。そんな気持ちで擬人化した表情という表現を使ってみました。

滋賀県では、7/1を「びわ湖の日」・11/3を「ビワイチ」の日などと定めたり、琵琶湖と生きる・琵琶湖を守る・琵琶湖で遊ぶなどなどの、琵琶湖と関わる活動「びわ活」を促進されています。
寒さも厳しくなってきた今日この頃、お家時間やパーティーにもおすすめなびわコースターが、ふと琵琶湖に想いを馳せてみる1つのきっかけになれたら嬉しいです。

琵琶湖に来て・見て・触れて、皆様ならではの琵琶湖の表情を見つけるもヨシ!
びわこ文具を通して琵琶湖について語り合うもヨシ!
12月からシーズン到来の、ヨシ刈りボランティアに興味を持ってみるもヨシ!?
楽しくレッツ「びわ活」いたしましょう!

びわコースターのラインナップ

現在、びわコースターは2パターンの商品展開をしています。
従来の琵琶湖の3柄が各1枚入った少枚数のバラエティVer.に、今年の9月からギフトやパーティ使用にもおすすめの、1ダース(1柄×12枚)入り大容量Ver.「びわこコースター1ダース」が追加されました。
※3柄から絵柄はお選びいただけます

びわコースターが12枚入った、ヨシ紙を貼り合わせた可愛い丸箱ケースの特装版です!内1枚をパッケージのフタに装着しており、ケースとして活用も楽しめそうです♪ もちろん、取り外してご使用も可能です。
↓ぜひ、チェックしてみてくださいね。